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​もりのいえとは

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まぁさんと理恵は、2004年元旦に入籍してすぐに、オーストラリアとニュージーランドに3ヶ月の旅行に出かけました。現地ではウーファーとして様々な家庭で滞在させていただくうちに、自分たちの将来ビジョンが固まってきました。その将来ビジョンのタイトルを『もりのいえ』と名付けることにしました。

 

『もりのいえ』という言葉にはいろんな意味や想いを込めています。呼んで字のごとく、「森」「野」「家」はもちろんのこと、私たちの苗字「森本」と、夫婦の名前(まさのり、りえ)からも字を取っています。「森」は大自然や環境の象徴、「野」は私たちの暮らしや恵みを得る場、そして「家」は「建物の家」という以上に、「家庭」の意味が強いです。そこで英語では「Home in the forest」と表すことにしています。また「いえ」は、「命」の「恵み」でもあります。

 

以下に、当時作成した、私たちの将来ビジョン『もりのいえ』をご紹介します。形は変われども、願っていたような世界が現実になってきました。

   【私たちの将来ビジョン】 (2004年春作成)

 私たちが暮らす土地は森の中にあります。そこは、街中はもちろん、隣近所からも少し離れたところです。自分達の土地はそれほど広くはないけれど、周りが森や林や野原や小川に囲まれているので、まるでそれら全てが自分達の土地であるかのようです。自宅は南向きのなだらかな丘の斜面に建ち、テラスからは遠くに川や池の水面を眺めることができます。

 私たちは完全自給とは言わないまでも、普段食べるものの多くを自分達で育てています。野菜、ハーブ、果物、花、米など。それらを使った加工食品も作っています。アヒルや毎日食べるだけの卵を産んでくれる鶏も、数羽放し飼いにされています。また時々山に入って、山菜やキノコといった山の恵みをいただいています。

 私たちは今のところ別の収入源を持っていますが、子どもができれば理恵はしばらくは子育てに専念することになるでしょう。そこで私たちは空いた時間を使って自分達の暮らしの幅を広げようとしています。その一つが「農家民宿」です。そこを訪れた人が畑仕事の体験をし、調理や食事をして泊まってもらうことで滞在費を払っていただきます。風呂はできれば温泉もしくは露天のジャグジーがあれば理想です。

次にオープンスタイルのレストランを作ってみようかと考えています。例えばお客さんが自分で畑に行って、その時に食べたい分量の野菜を採り、オープンキッチンで自分でサラダを作るのです。もちろん私たちが採ってきた山の恵みを調理して提供することもできます。二人とも調理の仕事をしてきたので、そういったことはお手のものです。

 また、いろいろな芸術活動ができる工房を作ろうとも考えています。正則は以前陶芸工房を開いていました。一方理恵は漆器づくりをしていました。今は糸をつむいだり、織ったりすることにも興味を持っています。こういったことをまずは自分達が楽しむ場として工房を作り、次第に周りの人々に開放したりギャラリーを開いていけたらと願っています。

 そのような場が実際にできてきて、人々が集まってくると、「何かイベントをしよう!」という声が出てくるかもしれません。ワークショップ、セミナー、ライブ、etc...いろいろ広がれば愉快です。このようにやりたいことを広げていくことで有機的な暮らしを実践し、同時に収入が増えていけば、外で働いて別の収入を得る必要がなくなってきます。「自然の中で、自然に学び、そして何よりも自然体で暮らす。」少しずつ、少しずつこの夢を形にしていければと、私たちは願っています。

Our Family
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